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2014年10月 3日 (金)

子に指示を出して「やだ」と言われた時

子が母親の指示に対して「やだ」と言う時は、
聞いていなかったり無視したりするのと違って、
頭の中でその指示の内容をシュミレーションしていると考えます。

例えば、何かこぼれた時に母親が「雑巾で拭いてください」と指示したとします。
子の頭の中に「雑巾を持ってきて拭いて片付ける」ということが瞬時に浮かび、
それに対して「いやだ」という言葉が返ってくるわけです。

遠藤さんは、
「『やだ』と言うことはやったことと同じ」だと言っていました。

もう一つ大事なことは、子がやるまで待つということをしないことです。
それをやってしまうと、指示でなく命令になってしまいます。

やるかやらないかの選択は子が自らするものです。
「イヤだ」と言って反発することは、実は喜ばしいことなのだそうです。
母親に対して、いやだいやだと反発することで、
断る能力を身に付けることができるといいます。
オレオレ詐欺のようなものや勧誘にひっかかったりしなくなるそうです。

「やだ」は母親に対する甘えでもあります。
子はたくさん「やだ」を言えるほど、
たくさん母親に甘える(気持ちを受け止めてもらえる)ことができるのです。

家ではたくさん甘えた子は、外で誰にも何も言われてないのにやったりします。
家でやらされてきた(命令された)子は、外で甘えてやらないということになり、
「家ではきちんとしているのに、うちの子に限って……!」
ということが起きるのだそうです。


子に指示を出して「やだ」と言われたら、
母親は「やだね」とまず真似で返して気持ちに共感(のフリを)して、
そして、もう一度同じ指示を出します。
真似と指示を最低3回は繰り返します。
だんだんと口調がきつくなったり、イライラしてきても構いません。
3回言っても、「やだ」と言う時に初めて、
母親は強制(母親がやってしまうなど)という行動に出ます。

0才の子にも指示を出します。
これは母親の方の指示出しの訓練になります。

1才半〜2才半は一番やりたがる時期なので、指示をたくさん出します。
母親にとっても、反応が返ってくるようになるので楽しい時期です。

3才を過ぎると、今までやっていたことでも「やらない」「やだ」と言い出すようになってきます。
が、そういう時、子は今までいろいろやってきて飽きている可能性があるそうです。
食事の準備にしても、いつまでも配膳だけさせているのではいけません。
卵をかきまぜる、包丁で野菜を切る、何か一品任せる……など、
指示は、その子の成長に合わせてどんどんバージョンアップさせていく必要があります。
中学生になれば、ほとんど任せることができるようになるそうです。


ちなみに、わが家は今日の夕飯の準備で私がじゃがいもの皮をむいていると
横で見ていたウメ子ちゃん(2才8カ月)が「ウメ子ちゃんもトンやりたい」と言い出しました。

ウメ子ちゃんに皮をむいたじゃがいもとインゲンを包丁で切ってもらいました。
マツお母さんも横で見ていて時々ハラハラしましたが、
全部切って、包丁を置いて、鍋に入れてもらって、一呼吸。
ウメ子ちゃんも「はぁ〜」と力を抜いてから、「ちょっと疲れちゃったね」と言いました。
マツお母さんも「ちょっと疲れちゃったね」と返しました。
じゃがいもは塩麹をまぶした豚肉をのせて、重ね煮にしました。

ごはんを食べながら「これ、ウメ子ちゃんが切ってくれたんだよ〜」と言っていました。
マツお母さんは「ウメ子ちゃんが切ってくれたね〜。ありがとうね。美味しいね」と言いました。


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03 理論とテクニック」カテゴリの記事

コメント

子がやるまで待つことをしない、っていうのが印象的!!よく子育て本には「待ってあげて」と書かれているケースが多く。。。使い分けなのかなぁ。。。

水谷美保さん、コメントありがとうございます。

子育ちでも、指示を出して、5〜10秒は待ちますよ。
やらない場合ですが、3回は指示だしを繰り返すので、そのくらいは待つことになります。
でも、そこまで言ってやらない時に、無理強いしないってことだと思います(^^)

やるかやらないかの判断は子に決断させて、
「やだ」「やらない」と言うことを保障することで、甘えるのもOKってことです。

「子がやるまで待つ」っていうのは、「絶対に本人にやらせる」ってことですよね。
子も気分がのらないんだろうし、母親の方もイライラしてくると思います。
時間に余裕があればいいですけど、あまりにも本人がやるのを待ちすぎると日課が崩れちゃいますしね。

「『靴下をはきなさい』って言って、50分もかかったんですよ」っていう知り合いとか、
「水道の蛇口を止めなさい」って言って、家中追っかけ回して、その間水がジャージャー出っぱなし、とか
見ていると、うーんと言いたくなります。

指示はできるだけ沢山出すといいと遠藤さんから聞きました。

私には、子(5歳男児)がしてもしなくてもいい指示と子にして欲しい大切な指示があって、

大切な、聞いて欲しい日課になっているお風呂掃除の指示は3回は言いますが、

そうでない場合、どちらでもいい場合は一回しか言いません。

嫌と言われたら、「嫌なんだね」で終わらせています。

どちらでもいい場合は、どうしたらいいのでしょうか。

子がしてもしなくてもいいような指示は出さない方が良いのでしょうか?

あだちさん、私もすべて指示しているわけではないし、全部が全部3回言ったりしていません。
そこは理論であってやはり現実的に難しいですね。
そこが母親自身の自分との闘いなんでしょうけどね(^^;
頭に入ってるだけで、だいぶ違いますが。

「してもしなくてもいいような指示」って
例えばあだちさんにとってはどんな指示ですか?
また書くとおもいますが (もしかしたらあだちさんメモにあるかも?まだ目を通しきれていません)、
「指示は母親の主観でいい」ってことが答えに近いのかな?
もうすこし考えてみます。

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