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2017年4月19日 (水)

6才までに「自分で考える」ということを確立する

ちょっとまとめっぽくなりますが、
「学習」の場面に入る前に……。

子育ちでは、
母親は子の日課を安定させて、
場面を区別して子に返していきます。
育児には「命」・「遊び」・「生活」・「学習」の4つの場面がありますが、
6才までは基本的に「遊び」と「生活」の場面がほとんどです。
(−1才〜2才までは「命」の場面が結構でてくると思います。)

「遊び」の場面では、
母親は子に真似で返します。
子の動き・発声・視線など、表情や仕草も真似して返します。
「なんで?」と聞かれたら、「なんでだろうね」と返して、
子が自分で答えを出すのを待ちます。
母親は教えません。
子の答えがあっているかどうかはまったく関係ありません。
間違っていても、真似で返します。
「自分で考える」というところを評価するのです。

「生活」の場面では、
母親は子に指示を出し、
やってくれたことに対しては
「ありがとう!」「お母さん、助かったわ〜!」と、
おおげさに、ハッキリと、気持ちを込めて、
しっかりと労うことをやっていきます。
「生活」の場面での質問には、
答えとして指示を出します。
子に「やだ」と断られても母親は「やだねぇ」と返して、
強制はしません。
指示は命令ではないので、
やるまで待つということもしません。
子は母親に「やだ!」と言うことで、甘えることができます。
決断と行動は子に任せてあるのです。

また、
子育ちでは6才までは車を使わない、
ベッドやソファを使わない、
洗濯板と洗い桶を用意する、
ホウキとチリトリとハタキを使う、
外食をしないで料理は手作りする…など、
すべてを実践するのは難しいかもしれませんが、
生活をできるだけ不便にします。
「考える」ということは、
不便な生活の中で身体と頭を使って工夫して培われていきます。

日課の中でも重要項目である「散歩」の中でも、
母親は手をつながずに子の後ろをついて歩くので、
行き先もやることも子が決めていきます。
つねに本人に決断と行動が任され、
小さい判断をたくさんすることになります。

こういったことの積み重ねで、
子育ちっ子は6才までに「自分で考える」ということを
確立していくのです。

そして、
「自分で考える」ことができるようになったところで、
「学習」の場面が入ってくるので、
子育ちっ子は6才以降、教えてもらうとぐんぐん伸びるのだとか。

(「学習」の場面がメインとなるのは13才以降ですけどね。)

〜〜〜

子育ちのテーマのひとつに「たくましさ」があります。
遠藤さんは「もりの」を始める前(百町森で勤め始めた頃)に、
偏差値が高い子、
本をたくさん読んできたような子を見てきても、
良い子なんだけどどこか線が細かったり、
ひ弱だったり、エネルギーの少ないような子が多かったようで、
「何か違うんじゃないかな……」
と違和感を感じたそうです。
「教育をいくらいじっても変わらないんじゃないかな……」
との思いから「生活」に行き着いたそうです。

何よりもまず第一に子には落ち着き(魂の安定)が必要です。
遊びではファンタジーを大事にして自由にさせます。
生活では身体で覚えていくことでたくましくなっていきます。

「命」→「遊び」→「生活」→「学習」
この順番はとても大事なのだそうです。

不適切な育児方法のもとで6才まで育っちゃうと、
つまり「子育ち」できていないと、
育児のやり直しはとてつもなく大変なのだそうです。
6才までに母親がわが子にどう接していたかが、
とても大きいってことなのだろうと思います。

「個」の確立も6才までです。
これは完全に母親次第なのです。

〜〜〜

……って書くと、
プレッシャーに感じちゃうお母さんたちは多いんだろうなぁ(^_^;)
マツお母さんは「よし!母親次第なら私が頑張るぞー!」ってなるタイプでしたが。

5・6才の時点で、
すでに自分で考えるクセのついていない子は
世の中にたくさんいるようです。

でも、
お子さんには責任はないのです……。
6才を過ぎていたとしても、
育児のやり直しが必要だと感じたら、
とてつもなく大変だとしてもお母さんたちには頑張ってほしいなと思います。

具体的には、
最初っからやり直してみるんです。
何歳であっても「わらべうた」は有効らしいですし、
「日課の安定」から始めて、
机上空間や机上に関するものを充実させ、
遊びの場面では真似で返して、
生活の場面では丁寧に指示・労いをしていきます。
6才以降なら「説明」を入れてもOKですしね。

「子育ち」で母親がやることは、
わが子の自ら育つ力を信じて、
手助けしてやることです。

気を確かにもって、丁寧な育児をやりたいですね(^_^)
「たくましい子」「自分で考える子」になってもらえるといいなと思います。

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コメント

ありがとうございます。まさに、8歳の娘に足りないものを感じて私の態度を修正中です。
こちらのブログを参考にさせていただきながら、少しづつでも私が成長して行きたいです。
日課の安定。私が不得意なことです。生活の場も・・・
散歩。もう8歳になると、なかなか難しいのですが、一歩一歩努力していきたいです。
こちらのブログをリンクさせていただきました。支障ががあるようでしたら、お知らせください。
私が参考にさせていただいているブログを、他の方にも伝えたいなと思い張らせていただきました。
ほとんどはどんぐり倶楽部の方たちですが、今後参考にできるようならほかの方のブログも乗せるかもしれません。今後とも、宜しくお願い致します。

だるまさん、こんにちは。
「どんぐり倶楽部」もおもしろいですが、「子育ち」もおもしろいですよね(^_^)
「生活」は大事だと思います。いざとなったときに、「生活」の基盤ができていると倒れないでしょうからね。糸山さんも過去ログの中で何度もお母さんたちに言っていましたが、「させる」ことが目的ではないので、お子さんがやらなくてもいいんです。その場その場で淡々とさらっと指示を出していくだけです。
8歳となるとお友だちと遊ぶほうが楽しいでしょうし、日々の散歩は難しいかもしれませんが、長期休みのときなどで何の予定もなければ誘ってみてもいいかもな〜と思いました。年齢的には、家族で車に乗って遠出してレジャーを楽しむのもOKなのですが、家の周りの些細なことでも楽しめるといいなと思います。

ブログのリンクありがとうございます♪ こちらこそよろしくお願いします。

マツお母さんありがとうございます。「淡々と指示を出す。」最近トライ中です。
私の中で、糸山先生の言葉と子育ちの言葉がリンクして、方法論として試しやすいです。
最近、子どものいるご家庭が引っ越しをしてきてくれました。
まさに、近所や庭先でみんなで遊んでくれて、大感謝です。
登下校も友達と一緒に通えるようになり、楽しみにしています。(片道40分以上かかるのですが)
家の周りで過ごすって、本当に大切ですね。
家の周囲のあれこれが楽しめる時間を少しでも一緒に過ごしていきたいです。
生活の安定も本当に大切ですね。
日々のトライの中で、「子育ち」の視点は生活の基盤を整えるためにとても参考になります。
ありがとうございます。

だるまさん、ぜひトライしてみてください。
「ありがとう〜!」「助かった〜!」も一緒ですしね(^_^)

お友だちが近くにいるといいですよね。
わが家のまわりは子どもだらけですが、今日も午後ちょっとだけ散歩に出たら、子どもたちが「ウメ子〜〜!!」とかけ寄ってきて、小学生から幼児までみんなでドッジボールやっていました。二人っきりでいても、虫をみつけてさわってみたり、立ち止まっては落ちているものを拾って見たり、後ろ向きで歩いてみたりと、寄り道ばかりですが、そんな様子も見ていて楽しいです。

マツお母さんはじめまして。
ブログ興味深く読ませていただきました。子育ちすごく素敵だなと思いました!
ですが、うちは娘がもう5才なんです。
今から始めるのはやっぱりもう遅すぎますよね?
もしくは、今からでも心がけていけるような事はありますでしょうか?

ジャムさん、初めまして。コメントありがとうございます。
娘さん5才なんですね! うちの子(ウメ子ちゃん)と同じです(^_^)
「子育ち」をやるなら早い方がよいとは思いますが、もう5才まできてしまったからとあきらめてしまったらもったいないです。今から実践してみてください。やることはいっぱいありますし、きっと実践すればよい方向へ向かうと思いますよ。

この記事の最後の部分にも書いてありますが、ぜひ「日課の安定」から始めてみてください。
お昼寝はもうしないかもしれませんが、6時に目を覚ますように睡眠時間を調節して布団に入る時間を決めてみてください。
遊びの場面では真似で返します。アドバイスも答えを教えるようなことも必要ないです。
生活の場面では丁寧に指示・労いをしていきます。あいさつなども労いです。
おもちゃ空間・机上空間をリビングに作ってあげて、中身を充実させてください。おもちゃを片付けるのは母親の仕事です。おもちゃは母親が片付けて、おもちゃ以外は「元の場所に戻してください」って指示を出してくださいね。
6才以降なら「説明」を入れてもOKです。
幼稚園や保育園から帰ってきてからも、なるべくこちらからは質問しないで、お子さんから話してくるのを待ってみてください。「お子さんを受け止めるのがまず先」です。

ブログにいろいろと書いているので、お時間ある時に読んでみてください(^_^)

丁寧にお答えいただきすごくうれしいです。ありがとうございます。
睡眠時間はクリアです!うちは6:00すぎに娘は自分で起きて、私を起こしに来てくれます。(正直辛いですが。。。)
ですが、遊んでいるときの真似というのがなかなか。。。
お母さんなんで何も知らないの?みたいに思われそうで。。。質問に答えないと言うのにまだ少し抵抗があります。その答えは自分で探してもらうということでしょうか?
また、幼稚園から帰って来て、私がどうだった?と聞かなければ、何も話してくれないのですが、それはそれでいいと言うことですよね?
それと、おもちゃは私が片付け、それ以外は娘が片付けるということでしたが、画用紙やペンなどはおもちゃに入りませんよね?
なんだか変な質問をたくさんしてしまいごめんなさい。
また時間あるときにでも答えていただけるとうれしいです。
これからもブログ楽しみにしていますね!

ジャムさん、こんにちは。娘さん睡眠時間がとれてるみたいで、いいですね。

「お母さんなんで何も知らないの?」と思われても、なんの問題もないと思います。逆に、「お母さんは知らないから、私が教えてあげよう!」って外で吸収してきたことをたくさん教えてくれると思います。しっかりしますよ。
ウメ子ちゃんも「お母さんは何にも知らないからねぇ」ってよく言ってます。「本当は知ってるくせに…!」って怒り出すときもありますが、1週間でも1ヶ月でも1年でも何年かかってもいいから、時間をかけて答えを本人に見つけてもらいましょう(^_^)本人が考え出した答えが間違っていても、気にしないことです。知らないふりをして、真似で返してあげてください。

幼稚園から帰って、何も質問しないというのをぜひやってみるといいですよ〜〜。本当に、何にも言わないのかどうか。帰ってきて、幼稚園のこと話さなかったけど、お風呂に入ったときに思い出したように話したり……ということもあります。娘さんが、自分でお母さんに聞いてほしい内容を選んで、自分から話すという部分を大事にできるとよいのかなと思います。こちらから聞いてばかりいると、自分から話さない子になってしまうかも?
何にも話してくれなければ、ただ何も話すことがなかったということで受け止めたらいいと思います。幼稚園でやってきたことよりも、「今、目の前にいる」お子さんの様子をよくみてあげてください。

画用紙やペンはおもちゃに入りません。ハサミやのりや絵本や楽器なども、元の場所に戻すよう指示を出してOKです。でも、指示を出したからといって、娘さんが片付けるとはかぎらないので、片付けない場合は、母親がするしかありません。「片付けさせる」のではなくて、指示を出すということです(^_^)
私も何度も何度も何度も「ハサミはもとの場所に戻してね」と言っていますが、ウメ子ちゃんはやったりやらなかったりです。根気よく何回でも指示を出しましょうね〜。

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