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2017年5月 3日 (水)

ウメ子ちゃんの思考回路

ちょっと小休止。

〜〜〜

先週の土曜日のウメ子ちゃんの(情操的)物語。

タケお父さん・マツお母さん・ウメ子ちゃん(5才3ヶ月)の3人で
家にいたときのことです。

おやつにクレープを3枚焼きました。
マツお母さんはくるくるっと巻いて筒状にして、
お皿に3本並べました。

ウメ子ちゃんは「半分に切りたい〜」と言ってナイフを持ってきて、
筒状になっている3本のクレープの真ん中を切り、
6つに分けて「ひとり2個ずつ食べれるね」と言いました。

そして、
切り分けたクレープをひとつ手に取ると、
巻いていたクレープがぺらっと開いてしまいました。
ウメ子ちゃんは
半円形になったクレープを両手で持って胸の前に広げて
「見て〜!エプロンみたいになってるよ〜〜!」
と言って、笑いながらかじりつきました。

マツお母さんとタケお父さんは
「エプロンみたいだね〜」と言いました。

そして、
ウメ子ちゃんは食べかけのクレープをくるくると巻き直して、
横からかじってまた広げ、
「見て見て〜!」と言って、
二つあいたクレープの穴から両目を覗かせて笑っていました。

(おしまい)

〜〜〜

なんでもないことなのですが、
ささいなおやつの時間の中でも、
ウメ子ちゃんはいろんなイメージを蓄えていってるんだろうなって思います。

丸いクレープを巻いて半分に切ったら、
エプロンみたいな半円の形になったこととか。
巻いたクレープをかじったら、
穴が並んであいたとか。
3個あったクレープを全部半分にしたら、
一人あたり2個食べられるようになるとか(全体量は変わらないのですけどね)。

こういう体験こそが、「学力の素」となるのでしょうね。


もちろん、
クレープを焼くまでに粉をアナログな秤ではかったり、
材料を混ぜたり、
フライパンを温めて生地をながしたり、
ガスコンロの火力を調節したり、
フライパンが温まっているかどうか手をかざしてみたり、
生地が焼けて端っこから色が変わってくるのを見たり……
といった一連の動作の中でも、
計り知れないほどの実感を伴った情報を得ているのだろうと思います。

マツお母さんの方では
「生活」の場面だと意識して、
「目盛りがここにくるまで粉を入れてね〜」とか
「大きい方で1杯いれてね〜」とかって
ウメ子ちゃんに指示を出していますが、
まぁ、そもそも秤なんて必要ないんです。
目分量でもクレープは作れます。
それでも、
あえてアナログな秤や計量カップや大さじ・小さじを使っているのは、
ウメ子ちゃんが一人でも作れるように…って言うのもありますけど、
「学習」の準備期間だとも認識しているからかもしれません。

前回の記事を書いた後、
「生活」の中で工夫している(思考回路を作っている)ところって、
どんな場面がわかりやすいかなぁって考えていたのですけど……。

「ボウルに入ったクレープの生地を
おたまですくって熱したフライパンに移すとき」とか?

ウメ子ちゃんが一人でやり始めた最初の頃は、
生地がトロトロとこぼれてガスレンジ台の上とかに落ちてしまいました。
ウメ子ちゃんはだんだんと、
おたまに入れすぎないようにするとか、
垂れてくる分をあらかじめボウルの中で落としておくとか、
ボウルをフライパンに近づけて置いてみたりとか、
逆にフライパンをボウルの方に近づけてみたりとか、
そういうことをやっていたなぁって思い浮かびました。

こういうのが「生活」の中での工夫(試行錯誤)だよなぁと。

マツお母さんはとりあえず、
ウメ子ちゃんがどうするのかを見ています。

生地がこぼれたって、
「こぼれちゃったね〜」って言って、
後で一緒に拭けばいいのです。
こぼれた分がちょっともったいないけれど、
そこは「子育ち」のためだと割り切っています。


あと、
「クレープの生地を焼いて、裏返すとき」とか?

フライ返しを乾いた生地の下にさしこんで、
ひっくり返そうとするときに、
すべってうまくいかないことがあります。
ウメ子ちゃんが「お母さん、できない〜!」って言うこともありますが、
マツお母さんは「あら〜、滑っちゃうね〜」なんて言って、
とりあえず黙って見ています。

ウメ子ちゃんはなんどもなんども同じ動作を繰り返し、
反対側の手でフライパンを持ち上げて傾きを変えたりとか、
ちょっと手で押さえてみたりとか、
いろいろやっているわけです。


「生活」の場面なので、
理論通りの返し方を考えたら、
言葉での「指示」を出してもいいのかもしれませんが、
「アドバイスする」というのとは違うかなぁとなんとなく思っています。

ひとつの指示に対して、
いろんなやり方を試してみるチャンスを与えているって、
そういう感じかなぁ。
もちろんそれまでに実際にやっているところ、つまり「見本」は見せていますけどね。
こうした方がいいなっていうのはあるんですけど、
まずはウメ子ちゃんがどんな風にやるのかを見ることが大事だなぁって思います。
(洗濯物を干したりとかたたんだりとか、
お皿の洗い方とか、すべてのことに言えることなんですけどね。)


「生地をひっくり返してね」という指示を出したあとは、
どんな風にひっくり返すかはウメ子ちゃんにまかせています。
マツお母さんがやっていた見本のイメージが
なんとなーく頭の中にあるかもしれません(ないかもしれません)。
指示出しのバージョンアップはゆっくりでいいんです。

これって、
「学習」の場面での返し方にも
通じるんじゃないかなって考えているんですけど、
この部分はまた今度書きますね(^_^)


〜〜〜

「思考回路をつくる」って、
子育ちの散歩みたいなものだなぁって、ふと思いました。

散歩中は、
家の玄関から歩いていくわが子の後ろを、
母親は黙って受け止めながらついて歩きます。

小さい頃ほど、
「え?こんな道をいくの?」「この階段あがるの?!」
って思うようないろんな道を、
ウメ子ちゃんは歩いて歩いて歩いていました。
そうやって、
頭の中に自分の地図を作り上げていたのだろうと思います。
「あれ、こんなところに池があった!」とか、
「ここに住んでいるおじいさんが柿をくれたよねぇ」とか、
散歩中もいろんな発見や出会いもありました。

だいたいの道(回路)がわかると、
目的地は決まっていても、
いろんな行き方をするようになります。
「今日はこっちから行きたい」とか
お魚を見るために無駄に遠回りしてみたりとか、意図的に。


6才から9才の間にいかにたくさんの思考回路を作っていくかということが重要なのは、
頭の中で「散歩を始めたばかり」みたいな感じだなぁって思うのです。
「今」は、この寄り道が大事な時期なんでしょうねぇ。
学習に関しても、「こっちの道から行った方が近いんじゃない?」って親が教えるんじゃなくて、
いろんな道を自ら選んで進んで行くという過程を大切にしたいと思います。
母親は後ろから見守りながら(^_^)

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